第60回  大学美術教育学会  山形大会

Oral presentation

口頭発表Oral presentation

演題

図画工作科・美術科学習における思考力・判断力・表現力のより良い発信に向けて

氏名

新井浩 廣川豪

所属

福島大学 福島大学附属中学校
kg2

COMMENT

  • 西丸純子 より:

    新井先生

     思考力・判断力・表現力を構造化する発表で、大変勉強になりました。ありがとうございました。
    まず、思考力・判断力について他教科と同じではなくていいのだと改めて思いました。「言語活動」についてもそうですが、他教科と異なるのは当たり前なのに、どうしても他教科で求められる力を美術の教科でも当てはめてしまう。そういう理解に陥りがちになります。むしろ、違うところを堂々と言うべきなのだと感じました。美術の教科の入り口はどこまでも主体的に楽しむことが出発であることも外すことのできない大切な箇所であると思いました。「身近な力」→「アビリティー」→「コンピテンシー」との一環した流れで整理され、とてもわかりやすいです。ぜひ、実践でこれらの仮説が習得された実際も見てみたいです。ありがとうございました。

  • 岩永啓司 より:

    新井浩先生

    後発のコメントにも関わらず早速のご返答、また、我々の発表内容とその目指す先まで含めてご回答いただき深く感謝申し上げます。
    特に、「人、もの、こと、との根源的な関係は…次世代の核心を突く…」の箇所は、私どもの研究はもちろん、改めて本教科の主軸に位置付くべきものとして、大変心強いお言葉を賜り、今後の展開における糧にさせていただきたく思います。

    ご解説いただいた両研究の大要の比較と、最後に仰られた言語化に伴う個々の文脈と想いの掬いきれなさを結びつけたところに、双方が共有する問題があると感じております。

    私共、作る立場においては、そうした個別の状況を比較・調整・統合(先生のお言葉ですが、拡散・収束も含まれると思います)を繰り返していく中で、浜田寿美男の「内なる他者」が増え、共感性や汎用性が育まれていくのではないかと…個人的にはそのように考えています。
    今回の先生のご発表ではそれが正に体現化されていたようにお見受けしました。

    意見交換!ぜひよろしくお願いいたします。
    どうもありがとうございました。

  • 新井浩 福島大学 より:

    岩永啓司先生
    コメントを有難うございます。確かに私の研究と先生の研究は重なるところがありますね。
    私の研究では、美術の学習を通して学んだ対処の仕方が生活一般の事象にも活用できるように、ですし、先生の研究は美術の学習を通して学んだ深い知識技能が専門領域一般の事象にも活用できるように、ということかなと考えます。もう少し丁寧に申し上げたほうが先生の意図に近づくものと思いますが違っていたら恐縮です。
    何かの機会に、というより次の機会にはぜひ研究をシンクロできるといいですね。
    私の大学はすでに計画養成という聖域がないために、成果を急ぐ必要があって軸足を置いているところからアウトリーチが必要になりました。
    先生の発表を繰り返し拝見しましたが、専門教育をコンピテンシーベースから高めていこうとする研究は改めてとても大切ですし、体験が表現につながっていく、促進していくダイナミズムは学生の中に定着していくものと感じています。そうした人、もの、こと、との根源的な関係は今後間違いなく次世代の核心を突く研究につながるものと思います。

    ところで、言葉をどう取り出していくかはとても切り取り方が難しいですね。
    パソコンソフトだと書き手が込めた文脈から立ち上がる大切な想いを逃す可能性があるなと、ソフトを使って感じた次第です。
    いろいろと意見交換できる機会を作りましょう。またの機会を楽しみにしています。

  • 岩永啓司(北海道教育大学) より:

    新井先生
    ご発表の公開から時間が空いてのコメントどうかご容赦ください。
    図工・美術科における思考力・判断力に関する先生のご発表は、僭越ながら私どもが取り組むテーマと、それぞれ違った角度からではありますが、共通する問題を扱っているように感じておりました。
    その点からも、中等教育における総合的・造形的な汎用性の理解度に関する貴重な調査結果は、特に意義深く拝見しました。
    こちらの結果に関して、今後の推移や他集団での結果に対して強い関心を抱いたと共に、知識技能に関する汎用性理解については、如何に一般化へ導くことができるのか、その部分の転移の可能性について深く検討していきたいとの考えを新たにしました。
    多くのご示唆とご教示いただきました。
    改めてお礼申し上げます。

  • 新井浩 福島大学 より:

    青木善治先生
    お忙しい中をコメントくださり有難うございます。
    国際的な教育思潮をOECDがリードするようになってから新たな概念が次々に示されていますね。Student Agency、主体性、使命感、切り開く力(創造性)がそのキーワードだろうと思いますが、そうした姿勢を学校教育の中で育むには日本の学校文化から見直す必要がありそうですね。
    日本の創造性は国際的に高く評価されている一方で、12~18歳の子どもたちの創造性に対する認識は国際的にみて極めて低いというデータがあります。すなわち、今まで日本をリードしてきた創造性は次世代には壊滅的に衰えるのではないかということを予測でき、危惧します。
    改善に向け何かの足しになればと考えた次第です。どうぞ今後ともご鞭撻いただきたく存じます。

  • 青木善治(滋賀大学) より:

    2030年は、より”VUCA(予測困難で不確実、複雑で曖昧)”な時代となることが予測されています。コロナ禍もあり、すでにそうなっていますが、、、。そんな今こそ図画工作科や美術科において培われる資質や能力に着目し、エージェンシーにも留意しながら、図画工作科や美術科の素晴らしさを子どもの姿から探究・明らかにしていきたいと考えておりました。大変参考になりました。ありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

  • 新井浩 福島大学 より:

    香月欣浩先生、コメントを有難うございます。
    温かいコメントに勇気づけられました。
    難解な言葉は権威付けに適していて、以前はよく用いられていましたが今は時代が変わったと思っています。
    わかりにくいエッセンスを平明な言葉で取り出して、多くの人に理解を促すのが縮小期に対応するうえでふさわしいと思いました。

    どんどんお使いになってください。
    そうすることで明示的に双方向的思考力を子どもたちに意識付けして、創造性や生きる上での楽しさを促せるといいなあと思います。
    どうぞよろしくお願いいたします。

  • 四條畷学園短期大学 香月 欣浩 より:

    私も「思い付く力」「組み立てる力」「見取る力」という言葉の置き換えによって、分かりやすくなり、学習者が学習のコントロールしやすくなると感じました。
    この様に具体的に実現可能な言語化を行なうことはとても大切だと感じます。
    さっそく学生たちへの説明の際に、使わせていただきたいです。

    また鑑賞は他者理解、多様性の理解にもつながり、これから未来を生きていく子どもたち、私たちにとっても大切なもの。
    分かりやすく言語化してくださりありがとうございました。

  • 新井浩 福島大学 より:

    横江昌人先生 コメントを有難うございます。
    私たちの発表は精度はまだまだですが、大勢の人に伝えるための問題提起のつもりでした。
    先生のスッと入ってくるお褒めの言葉をいただいて、これからの励みとなりました。

    先生は国展会員でいらっしゃいますね。私も彫刻部です。
    作品を拝見し素敵なイメージが広がっている様子に気持ちが洗われました。
    どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。

  • 横江昌人 小松市立高校・金沢美術工芸大学 より:

    思い付く力、組み立てる力、多様性を理解する力、それぞれが伝えやすい、素敵な言葉と感じました。ぜひ使わせていただきたい言葉です。有意義な発表をありがとうございました。

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